日増しに秋が深まり、朝晩は肌寒さを感じることも多くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
この季節、体調を崩しやすくなりますので、くれぐれもお身体を大切にお過ごしください。

さて、以前ブログで紹介しましたが、弊社では2015 年より毎年インターンシップを募集しており、例年 1 〜 2 人の学生が参加しています。
今年も7月24日から8月4日の 2 週間にわたって、インターンシップを実施しました。

というわけで昨年に引き続き、今年はどんなことをやったのか紹介したいと思います。
昨年のインターンシップについてはこちらの記事をご覧ください。

01 実施内容

今年は期間は 2 週間、毎日出社してもらうような従来の形に戻しました。

前半は勉強会がメインで、後半は前半で学んだことを活かしつつ、Perl をベースとした X(旧 Twitter) 風のウェブアプリケーションを制作するという課題に取り組んでもらいました。具体的な内容は以下の通りです。

• 1 週目 勉強会
  • 環境構築・Perl 勉強会
  • SQL 勉強会
  • DBIとCGI
  • SNS 設計・要件定義のワークショップ
  • HTML テンプレート作成
• 2 週目 SNS制作
  • ログイン実装
  • 投稿、TL 実装
  • 削除、検索実装
  • ユーザページ実装
  • Issue 対応

例年通り、学生には事前にこちらで用意しておいた PC と Perl の教材を使ってもらい、バージョン等は GitLab にリポジトリを作成して管理を行いました。
アプリケーションの制作は、基本的にトライアンドエラーでチャレンジしてもらいながら、わからないところがあればその都度メンターに相談、解説やコードレビュー・ペアプログラミングを随時行うようにしました。

今回初めての取り組みとして、弊社のデザイナーがアプリケーションの設計や要件定義に関するワークショップを行い、それを基に後半で制作するアプリケーションのワイヤーを作成しました。以下がワークショップの流れになります。

1. X(旧Twitter), Misskey, thread の中から必須な機能を選ぶ
2. さらに追加したい機能を書き出し、機能的にまとまっていた方がいいものをグルーピング
3. SNSのテーマと名称を決める
4. 必須機能をそれぞれ画面のどこに置くか考えながらワイヤーを組んでいく

02 成果物

完成したものがこちら。

アクセスするとまずログイン画面が表示されます。バリデーション付きです。

そしてこちらがトップ画面。
テキストを入力してツイートボタンを押すと投稿されます。
ワード検索も可能です。

さらにユーザー名の代わりになるアドレス部分をクリックすると、そのユーザーの投稿数と投稿が表示されます。

03 次回に向けて

今年度もスケジュール通りに進み、無事終えることができました。
これまでのインターンシップでは、UI の設計について詳しく学ぶ機会がなかなか設けられていませんでしたが、今回はデザイナーの協力によるワークショップを通じてその経験を提供できたように思います。

ランチやお茶会の時間を使って、業務以外の話でもコミュニケーションを十分に取ることができたのも良かった点です。私たちとしても、インターン生への指導を通じ、業務の知識を再確認し、他者に効果的に伝える方法を学ぶ良い機会となりました。

今年も国立東京工業高等専門学校から18歳の学生が参加してくれました。
最終日にお話を伺ったところ、

普段学校であんまりやったことのないプログラミングをやってみたいと思ったのと、『仮想案件を通してウェブアプリを作る』という内容に惹かれ、 インターンに応募したのですが、初めて触れた動的言語の Perl とその独特な文法は新鮮で面白く、ウェブサイトの裏側にある HTML と CSS の違いや、データベースやサーバー通信の基本を学ぶことができ、これまで興味を持ちながらも知らなかったウェブの技術の理解を深めることができました。

一方で、会社に対するイメージも変わりました。インターン前は会社といえばなんとなく人がたくさんいて、何をするにも手続きが必要だったり少し窮屈な印象だったのですが、S2 の日常を体験してみると、リモートワークが浸透していてオフィスにはあまり人がいないし、ゆったりとした落ち着いた雰囲気。そこにいる人たちと話してみると、様々な専門分野に精通した技術者や、多彩な趣味を持った個性豊かな人々が集まっている。とても刺激的な環境に感じました。『こんなユニークな会社もあるんだ』という新しい発見があり、私自身、業界に対する見識を広げることができたと思います。

これまでやったことないことばかりでとても勉強になりました。この 2 週間すごく面白かったです。

という感想をいただきました。楽しみながらたくさんのことが学べたようで何よりです。
来年の開催は今のところ未定ですが、今回の反省を踏まえてまた次回に繋げられればと思います。