横浜マラソン2025、初めてのフルマラソンに挑戦した話

目次
イタリアに行けばオリーブオイルが安く買えるのでしょうか。
この記事は、社内イベント「お茶会」での発表内容をもとにまとめたものです。
今回は弊社の tkoba が「横浜マラソン 2025」に参加してきた話をしました。
2025年10月26日、横浜マラソン 2025 に参加してきました。
この大会への参加も、フルマラソンに臨むのも今回が初めてです。
この一年は本番を見据えて日常的にランニングを続け、負荷を上げるためにトレイルランにも取り組んできました。そうした準備の集大成として迎えた当日の様子を、レポートとして紹介します。
トレイルランについてはこちら。
01 横浜マラソンとは
横浜マラソンは、1981年に初開催された歴史ある市民マラソンです。
当初は「20kmの部」と「10kmの部」からスタートし、1992 年には 20km がハーフマラソンへ変更されるなど、時代に合わせて種目を広げてきました。
2015年のリニューアルを経て、現在の市民参加型フルマラソンとして開催されており、走力や目的に合わせて次の種目を選べます。
- フルマラソン
- ペアリレー(2人で 42.195km を分割)
- 湾岸ハイウェイラン
- みなとみらい 7km ラン
- ファンラン(親子ラン・車椅子)
意外な点として、これだけ規模が大きいにもかかわらず 日本陸連の公認コースではありません。
2015年大会で一部区間の距離が不足していたことが理由で、その後も公認手続きは行っていないらしいです。
ただ、公認記録を狙う場合でなければ特に支障はありません。
02 参加を決めてからの日程
横浜マラソンのエントリーは比較的早い時期に始まり、来年の開催日もすでに発表されています。
横浜市民枠・神奈川県民枠・女性ランナー向けの枠など、いくつかの優先枠が用意されていますが、自分はいずれにも該当しなかったため一般枠で申し込みました。
東京マラソンほどの高倍率ではありませんが、横浜マラソンも抽選方式なので、当選するかどうかは少し気になっていましたが、無事当選し、そこから準備を進めていくことになります。
エントリーは 4月から受付が始まり、そこから本番までは次のような流れでした。
- 4月:エントリー開始
- 5月:当落通知
- 6月:参加料の入金(18,500円〜)
- 10月13日:事前資料が到着(申込者のみ)
- 10月26日:本番
届いた資料
本番の 2〜3 週間前に、事前資料が自宅に届きました。
エントリー時に +500円で“事前送付オプション” を付けておくと、当日受付へ寄らずに済みます。会場入りしてからゼッケンを受け取り、準備して…というバタバタを避けたかったので、自分はこのオプションを選びました。
届いたセットの中身はこんな感じです。
- 参加Tシャツ
- 当日はこれを着て走っている人が多い

- 当日はこれを着て走っている人が多い
- ゼッケン

- 計測タグ(シューズに付けるタイプ)
- 公式ガイドブック
- 荷物預け用の大型ビニールバッグ
- 当日はここに荷物をまとめて入れ、預け所に置いておく
必要なものが一式そろって届くので、レース前の準備もスムーズでした。
03 練習内容
ハーフマラソンは何度か走ったことがありましたが、フルマラソンは初めてだったので、6月ごろから Garmin のコーチ機能を使って本格的に練習を始めました。週に 4〜5 日走るサイクルで、平日と週末でメニューを分けています。
- 平日: 30〜60 分のペース走(約 5:50/km)
- 週末: 90〜120 分のロング走。負荷が大きいので、どちらか片方は休むように
さらに、スピードを底上げしたくて、2〜3 週に 1 回くらいのペースで夜にスプリント系の練習も追加。
- 4:20/kmで 5 分 × 4 本
- 3:00/km 前後のスピードで 10 秒 × 10 本(全力疾走)
この短時間の速い動きがかなり効いて、普段のペース走の余裕にもつながりました。
本番直前の調整
本番の一週間前からは、いわゆるテーパリングに入りました。距離も強度も落として、体をフレッシュな状態に戻す期間です。
走る日は 7'00/km くらいで30分 程度を軽く流し、二日に一回くらいのペースに減らしました。
食事面では、長距離のレースでよく聞くカーボローディングも試してみることに。
正直どこまで効果が出ているのかはわかりませんが、当日は終始エネルギー切れを感じずに走れたので、多少は意味があったのかもしれません。
04 本番当日
前日は夜の 20 時ごろに就寝。
雨が続いていたので天気が心配でしたが、朝 4 時に公式サイトを見ると「開催します」の文字が出ており、ひとまず安心しました。
当日のスケジュールを考えると前泊してもよかったのですが、さすがに空いているホテルは見つからず、5:30 頃の電車に乗って桜木町へ向かい、7 時前にはパシフィコ横浜に到着。現地は小雨程度でしたが、ランドマークタワーは上の方が霞んでいて、天気の不安はまだ残ったまま。

会場では 7 時すぎに荷物を預けるエリアがオープンします。
まずはそこで荷物をまとめて預け、そこからスタートブロックに向かう流れです。
整列は 8:10、スタートは 8:30 なので、時間に余裕を持って動く必要がありました。
パシフィコ横浜に着いたら、展示ホール全体が荷物置き場と着替えスペースとして開放されていました。もしかしたら雨が強くなるかもしれない可能性があったので、レインジャケットを着込み、ゴミ袋に穴を開けた簡易ポンチョを用意して外に出る準備を進めます。
マラソンには著名人ランナーも参加していたほか、競歩の選手がフルマラソンに競歩で出場していたという話もありました。
スターターは横浜市長。号砲を合図に、それぞれのスタートブロックからレースが動き出しました。
コースとコース紹介動画
横浜マラソンのコースは、前半と後半でまったく景色の違うルートになっています。
前半は、みなとみらいエリアを抜けて海沿いの通りを南へ進み、根岸駅や新杉田駅のあたりまで向かう区間。 港町らしい景色が続き、横浜らしさを強く感じるパートです。
後半は首都高湾岸線に入り、本牧埠頭のほうまで大きく折り返す構成。 一般ランナーが高速道路を走れるのは珍しく、この大会ならではの体験です。高速区間を走りきったあと、再び観光地の周辺を通ってフィニッシュ地点へ戻っていきます。
公式サイトにはルートをまとめたコース紹介動画も公開されており、事前に全体の距離感や雰囲気をつかむのに役立ちました。
05 振り返り
レース前半(0〜21km)
スタート直後はしばらく団子状態が続き、周囲のペースに合わせるしかなく、思ったようにスピードを上げられませんでした。10kmまでは特に補給もせず淡々と進む形に。
10kmを過ぎたあたりから雨脚が強まり、17km付近で持参していたゼリーや給水所で水分と体力を補います。
高速道路区間(21〜36km)
首都高湾岸線に入ると、雨が上がり雲も晴れてきたので、25kmあたりでゴミ袋ポンチョを脱いで身軽に。
前後の勾配はそこまできつくないものの、路面の左右のバンク(傾き)が想像以上で、片足に負担が偏り始めます。
高速道路は直線が長く、見通しが良すぎて精神的にも地味に削られる区間でした。
やがて27kmあたりで両足がつり始め、「走る → つって屈伸 → 歩く」を繰り返す状態に。ここからは補給所が見えたらすべて立ち寄る方針に切り替えました。
給水所ではコカ・コーラがスポンサーということもあり、アクエリアスやコーラが提供され、後半にはバナナやおにぎりなどの補給食も置かれていました。
30km近くで sub4.5(4時間30分切り) のペースランナー集団に抜かれ、この時点で目標タイムは断念。
特にダメージが大きかったのは、36km付近の高速道路の下り坂。傾斜と疲労が重なり、両足が同時につって転びそうになるほどでした。
レース後半(36km〜ゴールまで)
高速道路を下りて市街地に戻ると、少しずつスピードが戻ってきました。
とはいえ足の各所はずっと痛く、「走る → つって屈伸 → 歩く」のサイクルは最後まで続きます。
給水所では糖分と塩分をこまめに補給しながら進み、なんとかゴールへ向かって走り切りました。
ゴール後
ゴール後は、参加賞として
- 完走メダル

- フィニッシャータオル
- アクエリアスのボトル
- お菓子類(複数)
が配られました。長丁場を走りきったあとにこれらを受け取ると、達成感が一気に押し寄せてきます。
ゴールした直後は気持ち的にはまだ元気でしたが、足のダメージは想像以上で、翌日はまともに動けないほどでした。
06 結果
タイムは 4:41:52(ネットタイム) でした。
マラソンには、号砲からの記録を計測する「グロスタイム」と、スタートラインを踏んだ瞬間からの「ネットタイム」の 2 種類があります。
横浜マラソンはスタートまでの列が長く、この日は最後尾がラインを通過するまでおよそ 40 分かかっていました。自分はその中間あたりからのスタートで、グロスタイムとのズレが生じています。
出場種目 | フルマラソン男子 |
距離 | 42.195 km |
タイム(グロス) | 4:56:23 |
タイム(ネット) | 4:41:52 |
計測ポイント | スプリットタイム | ラップタイム |
|---|---|---|
Start | 00:14:31 | — |
5 km | 00:46:10 | 0:31:39 |
10 km | 01:15:52 | 0:29:42 |
15 km | 01:44:54 | 0:29:02 |
20 km | 02:15:35 | 0:30:41 |
21.0975 km(ハーフ) | 02:22:26 | — |
25 km | 02:47:56 | 0:32:21 |
30 km | 03:23:53 | 0:35:57 |
35 km | 04:02:42 | 0:38:49 |
40 km | 04:40:31 | 0:37:49 |
Finish | 04:56:23 | 0:15:52 |
07 次回は
社内では、来年 1 月に味の素スタジアムで開催される ランフェス2026 への参加も話題に上がっています。
現在、候補として挙げているのは次の 2 種目です。
- ティラノサウルスレース(100m)
ティラノサウルススーツを着て走る企画。 - ハーフマラソンリレー
1.5km の特設コースを 14 周、複数人でつなぐ形式。
以前には企業対抗駅伝にも社内チームで参加しており、ランニング関連の取り組みは少しずつ広がりつつあります。ランフェス2026 もその一つとして、来年の活動の選択肢を増やしていければと考えています。また何かありましたら、報告できればと思います。

S2ファクトリー株式会社
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