会社について考えるワークショップを開催しました

目次
先日、「S2という会社について、あらためて考える」ことをテーマに、社内でワークショップを開催しました。
数年前、弊社ではスタッフ全員でワークショップを行い、ミッションとバリューを策定しました。
組織としての方向性や価値観を、立場や役職を越えてフラットに話し合い、ひとつの言葉として形にした経験は、今のS2の文化の土台にもなっています。
ただ、それから時間が経ち、当時を知らないメンバーも増えてきました。
組織の規模が変わり、働き方も多様になってきた今、改めて「S2らしさ」や「この会社で働く意味」を、もう一度みんなで見つめ直す必要があると感じています。
今回のワークショップは、そのきっかけをつくる試みです。
個々の視点や経験を持ち寄りながら、これからのS2を形づくる対話の時間として実施しました。
01 実施概要
- 形式:オフライン/オンライン併用(Zoomのブレイクアウトルーム使用)
- チーム構成:全 5 班、ランダム編成
- 進行サポート:各班にチームリーダーが 1 名ずつ入り、書記・ファシリテーション・タイムキープを担当
- 目的:S2という組織の「いま」と「これから」を全員で見つめ直す
- 進め方:各班で 3 つの問いについて対話を行い、チームリーダーが内容を整理して全体に共有
02 当日の流れ
- 気持ちを整える時間(約2分)
短い瞑想を行い、仕事モードから切り替えて対話に集中できる状態をつくるところからスタート - 話し合いの前提づくり(約20分)
各班で、安心して意見を出し合うためのルールや進め方を話し合い
例:否定をしない、順番に話す、発言に拍手を送る、など - テーマに沿った対話(約50分)
以下の3つの問いに対して、それぞれ意見を出し合う
- Q1:これまでの制度やお金の使い方で、最も効果的だったものは?
- Q2:働きやすさやモチベーション向上のために、どんな工夫ができる?
- Q3:S2らしい社会貢献とは?どんな仕事をしてみたい? - 内容のとりまとめ(約10分)
各班のチームリーダーが、対話内容を整理してスプレッドシートに記入し、Slackで社内に共有 - 最後のふりかえり
各班から1人ずつ、感想をひとことずつ話す場が設けられました
03 班ごとに異なる進め方

今回のワークショップでは、あらかじめ用意された進行の大枠はありつつも、実際のやり方には各班ごとの個性が見られました。
たとえば、ある班では付箋を使ってアイデアを出し合い、ブレスト形式で話を整理するスタイルをとっていた一方で、ホワイトボードにまとめながら進めた班や、じっくり対話だけで進めた班もありました。
また、各班に参加したチームリーダーの関わり方にも違いがありました。
進行役として場を回す人もいれば、記録に専念する人、ほとんど口を出さずにメンバーに委ねる人もいました。
関わり方の違いによって、班の雰囲気や進行にもそれぞれ独自の色が出ていたように思います。
こうしたばらつきを許容できるのも、S2の社風のひとつです。
やり方を縛らず、それぞれのメンバーやチームのスタイルを尊重しながら進めていく姿勢が、自然と表れていた場でもありました。
04 各班で出た話の一部
ワークショップでは、5 つの班に分かれて、福利厚生や制度、働きやすさ、S2らしい社会貢献について意見を交わしました。
以下は、全体的に多く挙がった内容や印象的だった観点の一部です。
効果的だと感じた制度
- 書籍購入、資格支援、デバイス補助など、学びや挑戦を後押しする仕組み
- 健康診断オプションやジム・整体など、心身の健康を支える制度
働きやすさ・モチベーション向上について
- フィードバックの循環や、心理的負担の少ない働き方への関心
- 評価や報酬の仕組みの工夫、横のつながりを増やすアイデア
- 現状を肯定しつつ、それを維持するためにできることを考えたいという意見も
S2らしい社会貢献のアイデア
- オンライン教育やデザインワークショップなど、知見の外部共有
- 行政支援や公共サービスの技術的サポート
- 情報格差やアクセスの難しさに配慮した、使いやすいサービスづくり
05 こうした場を持つことの意味
S2ではこれまで、組織としての方針や文化を一部の役職者だけで決めるのではなく、できるだけ広くメンバーの意見を取り入れながら形成してきました。
今回のワークショップも、その考え方に基づいて企画されたものです。
日々の業務の中では、会社全体のことを考えたり、組織について話す時間は限られています。
あらためて、会社の制度や方向性について自由に意見を交わす場を設けることで、それぞれがどんな視点を持っているかを可視化し、必要に応じて今後の判断材料として活かしていくことが目的です。
こうした取り組みを通じて、組織に対する関わり方や考え方が少しずつ言葉になっていくことで、S2という会社の輪郭もまた、ゆるやかに更新されていくのではないかと考えています。

S2ファクトリー株式会社
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