2026年の年賀状ができるまでの話

どうも S2 のフロントエンジニア及び雑用係こと 小泉(masa)です。
無事 2026 年を迎えたと思ったら、
「あっ!」
と言う間に 1 月も終わり、正月のことなどは遥か昔の記憶として過ごされているかと思いますが、今回は新年の話題に大きく戻って年賀状についてのお話です。
01 企画の経緯
うちらは年賀状または新年用の特設サイトなどを毎年作っているのですが、特に誰がやるとは決まっておらず、
「今年はどうしようかね〜」
と話題に出すと誰かが手を挙げてやってくれたり、最近は社内の何人かで年賀チームを作って企画・制作をしたりと毎年様々なのですが、今年度の年賀は
「紙モノやりたいよなぁ、来年の年賀をやらしてもらうか!」
などと昨年自分とアートディレクターの根岸(negi)とで飲みに行ってる時に意気投合し、社内のみんなからも了承をもらえたので企画が動き始めました。
02 テーマとデザイン
コロナもあり急速に減り続けてる年賀状文化を再度楽しんでやってみたいという動機もあり、飲んで話していた時にテーマ的なのはほぼほぼ決まっていて、
「年賀状としての原点回帰しつつ自分たちが好きなものを作る」
それを軸として、おじさん 2 人で仕事の合間を縫いつつ、午年にちなんでとか、おめでたいものをモチーフにとか、なんやかんやと相談しながら内容を練っていったわけですが、最終的にデザインの主軸としたのは年度。
「2026」
モチーフが決まったので次は方向性ですが、会社の年賀ではあるものの自分たちの企画ならではの独自性を出したいのもあり、negi のプライベートワークの抽象化したテキスタイルとスケートボードの作品を作っている ARAWARU のデザインを年賀に落とし込んでいくことにしました。




これに ARAWARU の特徴の一つであるギザギザ模様で、「S2」の文字を組み込みました。


次に、二〇二六の四文字を「海」「山」「太陽」「空」と見立てて色を適用、その要素をスケートボードの形の窓枠から観ているというイメージでデザインを組み立てています。


これでデザインは完成。
03 印刷から仕上げまで
次は印刷です。
ネットで調べてデータ入稿した方が効率的ではあるのですが、negi とは常々小規模でも面白いことやってる印刷会社とかが少なくなってきて寂しい、もっと印刷をしなくては!って話していたのもあり、印刷してもらうところも今回新規開拓してみようと。
そこでたどり着いたのが、都立大駅で実験的な活版印刷をしている ALBATRO DESIGN が運営する PRINT+PLANTです。

印刷所自体が個人的に好きそうな場所だったのと、カフェ併設ということもあり、メールでアポを取る前にまずは店舗の方に直接行ってみました。
その場で快く相談にも乗っていただき、納期も問題ないということだったのでお願いすることに。(実は結構年末ギリギリになっていたので、納期的にお願いできるかが一番ネックでした...)


印刷方法をどうするかもフリースタイルというか丸腰というか、ある程度は考えていたもののどうするかは相談してから決めようとしていたので、まずは現地で色々と印刷サンプルを見させてもらいました。
結果、リソグラフ特有のカスレやズレ、混色などのアナログな質感に魅了、さらにビジュアルとの相性もよさそうだと思ったので、リソグラフでやることに決定。
リソグラフは版画のように 1 色ずつ重ね刷りするため、入稿データをモノクロ、またはグレースケールにしなければいけません。そのため、入稿用にデータを再調整する必要があります。
(リソグラフの孔版印刷についての詳しい話はこちらをご覧ください。)
慣れてくるとある程度仕上がりが予測できるようになるので、必須ではないみたいですが、ズレや混色などがイメージ通りに仕上がるかを実際に刷りながら確認し、その場でデータの微調整を行うことも可能とのこと。我々は初めてだったのと、そもそもどうやって印刷してるのか直接見てみたいという好奇心もあり、当然の如く立ち合いを選択しました。







案の定、一回目の印刷ではイメージとは少し違ったものになっていたので、その場でデータを調整しては刷ってみてを何度も繰り返します。リソグラフはデータ調整後すぐに版を出力することができるため、5 回ほど修正しましたが 3 時間かからない程度で完成しました。
通常の年賀状の場合、これに住所ラベルを貼りつけたものを郵送すれば完了なのですが、リソグラフの場合はインクが完全に紙に定着しないという特徴があります(特に濃度が高い部分は色移りがしやすく触ったり重ねたりすると手や紙についたり)。
今回のデザインだと、金のベタ部分が特に危なそうだったので、封筒に入れて送ろうということにして、封筒も同時進行で制作していました。
封筒は中に年賀が入っていることが一目でわかるものにしたかったので、何かいいものはないかと探したところ、トレーシングペーパーを使って半透明な封筒をつくれるとのことで、大阪の封筒屋どっとこむにお願いしました。

無事に封筒も完成しましたが、カードと封筒を別々で作ったので、ここから手仕事で封筒に入れてラベルを貼る作業をします。昔はこの年賀状にみんなでラベルを貼って、打ち合わせ部屋にズラッと年賀が並んでるのが年末の風物詩だったので、個人的に懐かしい作業でした。

住所ラベルは内製の取引先管理ツールからCSVでデータ書き出して、イラレで作ったラベルデータに JSX で作ったスクリプトを実行して自動面付けさせてデータを作り、社内で印刷したものをペタペタと貼っていきます。


そうして完成した年賀状を皆様にお送りさせていただきました。
そんなわけで、今回は年賀状制作に関するお話でした。
改めてではありますが本年もよろしくお願いたします。


印刷見本としても手元に保管していただけたら幸いです。
印刷仕様
# 年賀カード
紙 : NT ラシャ(無垢)210 ㎏
色 : 表 - gold / red / blue / fl-blue / fl-green / fl-orange 裏 - gold
版 : 表 - 3 版 裏 - 1版
サイズ:112mm x 224mm
# 封筒
仕様 : 長 3 カマス
紙 : トレーシング 105g 白(半透明)
サイズ : 235mm × 120mm
今回印刷をお願いした PRINT+PLANT はこちら。
〒152-0022 東京都目黒区柿の木坂1丁目32-17 PRINT+PLANT
Instagram:https://www.instagram.com/printplant_official/

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